代表挨拶

 近年、少子高齢化が加速し、ますます国民のヘルスケアニーズは多様化・複雑化しています。 生活習慣病を抱えながら生活する人の数が急増し、 在院日数の減少に伴い医'療依存度の高い状態で自宅療養する人の数も増えています。 疾病予防のニーズ、 高度先進医療における支援ニーズ等も高まっています。 一方で、 医療経済や医師不足等も課題もあり、 看護はこれらの国民の健康ニーズに即した活動の場の拡大、看護内容の充実、他職種との連携の強化、専門性の高い看護師の活動推進等に取り組んでいく ことが期待されています。

 専門看護師の認定は1994年に始まり、2009年4月現在、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、母性看護、小児看護、慢性疾患看護、急性期重症看護、感染症看護、家族看護の10分野で、総勢451名の専門看護師が活動しています。 専門看護師は、 セルフコントロールが悪く不安定な病状にある慢性疾患患者に対する療養指導や初診時の問診等による医学的診断の必要性についての判断など、 高度な看護を実践し更に、 共に働く看護師や関係職種の資質向上や業務の効率化にも影響を及ぼしながら、 所属している医療機関やその周りの地域医療がよりよく機能するよう、 組織の変化を見据えた関わりをしていくことが特徴です。

 しかし、 その数は120万人の在職の看護職全員の中では極めて少ない状況です。 また地域的な偏在もあり、 時代のニーズに即した看護活動を広く展開するためには、 更に多くの専門看護師を輩出し、 育成していく基盤を整えていくことが重要です。

 2007年4月に発足したに日本専門看護師協議会は、 こうした背景から、専門看護師が今のわが国の医療には欠かせない役割を果たす人材であると考え、互いに支えあい、 成長していくために活動を始めました。 医療現場が日々変化しているように専門看護師の活動も変化しながら発展してきています。本会は、高い教育を受けて輩出された専門看護師たちが、 さらに実践に磨きをかけて高めていくこと、 そしてそれを世の中の人々に理解していただけるような形にして示していくこと、 そして、 広く皆さまのお役に立ことのできる機会を頂戴することを実現していくために、 組織的な活動を展開いたします。

 団塊の世代が高齢化し、 多くの人々が亡くなって行く時代を目前にして、 ますます多くの医療者が必要とされています。 この課題に対時していくために、 関係職種の役割分担の仕方を変えていくこと、 仕事を効率よく行えるよう働き方を変えていくことが今の医療現場に強く求められています。 国が現在検討している看護師の裁量範囲の拡大については、 専門看護師の働きがよきモデルとなり、 安心して過ごす事のできる社会づくりに貢献してまいりたいと思います。

代表 山田雅子

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